お茶充生活

茶道の日常的な楽しみ方や和室でのマナー、妊娠・育児についてゆるく書いていくブログ

赤ちゃんへの言葉の教え方1~日本語・英語同時並行でも赤ちゃんが混乱しない方法

お疲れ様です、伊織です。

 

 

今日は赤ちゃんの英語教育について。

 

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*目次*

 

早期の英語教育に対する議論

 

英語教育に関しては、

 

「耳が慣れるから早ければ早いほどいい!」

という意見と

 

「1つの言語(母国語)を習得してから他の言語を学ばないと、セミリンガル(中途半端に覚えてしまってどちらも完璧に話せない状態)になってしまう」

 

という真っ向から対立する意見がありますよね。

 

私自身は、どちらの意見も一理あると思っています。1歳半を過ぎ、言葉を話し始めた娘を、もっと英語に触れさせてあげたいと思う反面、自分のやり方で混乱させてしまわないかというのは不安でした。

 

(うちは私も旦那も日本人、海外経験も少しはあるので英語は話せますが、家での会話は基本日本語です。ただ、私が早くから英語に触れさせたいと思ったのと、旦那の仕事の関係で海外転勤になる可能性が高いということで、娘の英語教育は意識的に行っています。)

 

しかし、始めてみると今のところ案外うまくいっているので、英語を教えるときのうちのやり方をご紹介します(^^)最後におまけで、(興味持つ人は少ないと思いますが)先ほどの英語教育に関する2つの意見について私の現段階での結論も述べてみます。

 

※0歳代など、話し始める前の赤ちゃんへの英語教育は別記事を参照してください↓↓ 

teacere.hatenablog.com

 

赤ちゃんに英語を教える時は、ルールを決めるのが何より大事

赤ちゃんが「これは何?」と聞いてきたり、指さしのジェスチャーで尋ねたりすることがありますよね。また、赤ちゃんから尋ねられなくても、「これは〇〇だよ」と教えたいこともあると思います。

 

そういう時に、ある日は「これは犬だよ」と言い、次の日には「これはdogだよ」と言ってしまっては、赤ちゃんは混乱します。

 

というか、赤ちゃんでなくても、新しく物を知った状態なら、大人ですら何事かと思いますよね。上司の言っていることが昨日と今日で違うみたいな感じで、「昨日せっかく覚えたのに、違うの?犬はなんだったの??」とイラっとすると思います。

 

規則性がないままランダムに教えるのは、言語に限らず逆効果。

そこで、英語を教える時のルールを決めることがまず何より大事です。

 

では、どんなルールにするのか?そのやり方はいくつか考えられます。より効果的と思われる順で挙げていきますが、1と2はバイリンガル環境にないと難しいので、うちみたいに完全に日本語話者の家庭は実践しやすい3だけ読んでください(^^;)

 

 

 

1、「ママと話す時は日本語、パパと話す時は英語(もちろんじいじばあばでもOK)」など、相手によって使う言語を決める

 

→親族や友達の中に英語話者がいる場合には、ルールというよりも自然とこうなる家庭が多いようです。その人と話すために英語を覚えるというのは大きなモチベーションになりますから、このルールが実践ができるなら、英語教育としてはそれがベストではないかと思います。

 

ただし、うちのように親族全員日本語話者(私や旦那の友達には英語話者もいますが、海外在住で娘と会う機会はほとんどない)の場合、よほど意識して誰かを英語縛りにしないといけません。夫婦間も英語で話すかと旦那に聞いたところ、拒否されたので実践されませんでした。

 

2、日時や場所によって使う言語を決める

 

→たとえば

「月曜日は英語だけで話す日」

「月曜の12時~14時は英語の時間」

「幼稚園では英語で話す」

「家では英語で話す」

 

といった感じのルールですね。

 

 

わかりやすい例は英語教室などに通わせることです。英語教室という空間、その時間帯で区切られるというため、意識の切り替えがしやすくなります。

 

また、先生やクラスメイトからは英語で話しかけられ、自分も英語で返すので、1のルールの、「相手によって言語を変える」にも通ずる部分がありますよね。英語教室に仲のいいお友達がいる場合などは特に、モチベーションUPにも繋がります

 

「家で家族といる時間は英語」というパターンは、日本在住の英語話者の家庭ではよく行われています。

(逆に、知人の海外在住の日本人家庭の場合も、「家では絶対日本語」ルールを適用していたようです。)

 

ただし、これもやはり家族の中に英語話者がいる場合にはやりやすいですが、うちのような日本語話者家庭では大変ということで却下。

 

 

 

 

別の記事で詳しく書きますが、うちは1歳8ヶ月から完全英語の幼稚園に通わせることにしました。

 

 

3、英語を教える時のフレーズを決める(一番日本人家庭向き)

 

 

→たとえば、

・日本語で名前を教える時は「これは”犬”だよ」と言い、英語の名前を教える時には「This is dog」と言う

 

・「いぬ!」と答えてほしい時は「これはなあに?」と聞き、「dog」と答えてほしい時は「What's this?」と尋ねる

 

などです。

うちの場合は、娘が好きな音楽を使っていて、

 

日本語の名前を言う時は「あ、”犬”みっけ♪」

 (『はらぺこカマキリ』のワンフレーズ)

英語の名前を教える時は「My name is ”dog”♪」

 (ディズニーの英語システムのお試し版に入っていた歌のワンフレーズ)

 

という風にそのフレーズだけ歌いながら教えています。


はらぺこカマキリ / おかあさんといっしょ (Coverd byうたスタ) 【カマキリが踊る!】

 

ディズニーの方はYouTubeには上がっていなかったので、興味があれば無料体験版に申し込んでみてください。無料体験版のCD・DVDは楽しくて便利だったので、申し込んでみる価値はあると思います。

(※内容はけっこうよかったのですが、おもちゃ系がいらないのと、料金が高すぎるためうちは入会はしませんでした。やんわり断ったら、勧誘の電話が仕事中の時間も含め何度もかかってきて辟易したので、断る時はキッパリ強めに言った方がいいです……。)

 

 

これらの歌はもともと娘が気に入っていたことと、元の歌でも「〇〇みっけ」「My name is 〇〇」と色々な物の名前を入れて歌われているので、〇〇の部分が名前なんだと娘が理解していたのが、名前を教える時にも使いやすかったポイントです。

 

※今は名前(名詞)を教えることが多いのでこれが便利ですが、熱い・冷たいなどの形容詞、歩く・食べるなどの動詞になってくると、また別のやり方が必要になってくるなと思っています。いい方法が見つかったらまた書きます。

 

最初、試しに日本語でこの音楽を使った教え方を取り入れて教えてみたところ、爆発的に日本語の発話が伸びました(これには音楽を使っただけでなく、後日別記事で紹介する「言葉の教え方2の方法」も効いたのだと思います。もちろんこの頃がたまたま急成長する時期だった可能性もありますが……)

 

これは使えると思い英語にも応用したという流れのため、今のところは「日本語では言えるけど英語では言えない」ものがほとんどですが、少しずつ英語も追いついてきています。

 

新しく教える物に関しては、日本語と英語両方同時に先述のフレーズを使って教えていて、現在では絵本や実物を見ながら娘も、

 

日本語の名前を確認したいときは「あっ…」と歌い、

(その後「〇〇みっけ♪」と言ってほしい)

英語の名前を確認したいときは「My name is…」と歌うようになりました。

(その後「〇〇~♪」と名前を言ってほしい)

 

※「確認したい」というのは、子どもが初めて見る物の名前を聞くときだけでなく、知っているものが絵本などで出てきたときに「これ〇〇だよね!」という感じで知ってるアピールをすることが多く、そういう場合にもこの歌のフレーズが使われているという意味です。

 

余談ですが先日、娘が絵本に出てきたダンゴムシを指差し「あっ」と言ったので、「ダンゴムシみっけ♪」といつものように教えていたら、続いて「My name is…」と言い始めたので、焦りました。ダンゴムシを英語で何て言うかなんて知らん!!

 

急いで調べたところ、「roly-poly(bug)」と言うそうです。正式名称ではないようなので、ずんぐり虫的な愛称ですかね。かわいい発音なので、娘も気に入ったのか、頑張って真似して言おうとしていました。私自身が知らない英単語も、日本語を教えた瞬間に聞かれるので、私自身の勉強にもなっています。

 

その他、褒める時もやはり日本語と英語をできるだけ分けて使っています。

・日本語で聞いたことに答えられたら「じょうず!」 

・英語で聞いたことに答えられたら「Good job!!」

という感じです。

 

以上が私が行っている、日本語・英語同時並行で赤ちゃんに言葉を教える時のやり方です。日本語と英語を混ぜるのではなく、できるだけ日本語は日本語、英語は英語で教えるという感じで、区別できるように工夫しています。

 

 

 

おまけ:早期の英語教育に関する持論

 

最後に、冒頭で触れた「赤ちゃんの頃から2言語同時に教えること」に関する議論について、私の現段階の感想や持論を述べたいと思います。

 

 

まず、2言語同時に習得することは不可能ではないため(実際にそういう環境で育ち、どちらの言葉でも自己表現がしっかりできる人はたくさんいる)、教える方法が重要になってくるということがおのずと考えられます。

 

 

これは私の独断と偏見に基づいていますが、教える上で1つ意識しておかないといけないのが、「ゴールをどこに設定するのか」ということです。

 

目指しているのは、英語も日本語も完璧に扱えるバイリンガルなのか、

英語が得意な日本語話者なのか。

 

そして、言語を習得する(または教える上でわかっておかないといけないことが2つ。

 

・物や概念には言語によって色々な名前(言い方)がある

・日本語と英語は必ずしも1:1で対応していない

 

ということです。

 

特に大事なのは「概念」です。

ここで言う「概念」とは、はっきり目に見える物以外のすべてを指します。わかりやすいもので言えば、人の感情、マナーや常識などです。

 

いわゆる「セミリンガル」、つまり2言語の完全なネイティブになれていない人は、日常生活を送る分には全く問題ないものの、抽象的な内容(概念)をどちらの言語でも考えることができず、結果として物事を深く考えることができないのだと言われています。

 

もともと外国で育った経験があったり、家族に英語話者がいるといった環境にない私のような立場の人(英語が得意レベル)が子どもに英語を教える場合、外国に根付いた文化や慣習に大きく影響を受ける概念としての「言葉」を教えるのは無理です。

 

でも、「英語なんて使わないじゃん」という考えを持ってほしくない。英語は使えるもの、英語は常に身近にあるものというイメージがあれば、自然と興味も出てくるし、覚えられると思うのです。

 

なので、私の教え方はまず日本語ベース。1:1で日本語と英語が対応している物の名前や言い回しはクイズのような形で教えて、それ以上のレベルを英語で話したいかどうかは、あとは本人の興味に任せます(英語教室では完全英語生活なので、もしかしたらそこで概念的な部分を身に着けられるかもしれませんが)。

 

 

英語の勉強!というより、まずは「1つの物を色んな言い方で表すことができるんだ」という風に、娘にも英語を楽しんでもらいたいなというところで、今回はこのあたりで。

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m