お茶充生活

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逆子とお灸治療②~妊娠中の諸症状を解決~

前回の記事で逆子の原因などに触れましたので、今回はお灸治療について具体的に書いていこうと思います。お灸治療は逆子対策だけでなく、妊娠中に現れる諸症状に対してもいい効果がありましたので、逆子を治そうとする人や事前に防ごうと思っている人だけでなく、単に体調不良で苦しんでいる人も試す価値アリです!

 

逆子とお灸治療の関係については前回の記事をご覧ください:

teacere.hatenablog.com

 

 

お灸治療ってどんなことをするの?

お灸と聞いて、熱い塊を体に乗せてひたすら耐える図を想像した人は私だけではないと思います。しかし、最近は「お灸は熱くなったらやめる」というスタイルになっているそうです。

 

血流がよければお灸を据えてすぐに熱く感じますが、血流が悪くなっている場合はそのツボの部分はどれだけお灸を乗せていても全く熱く感じません。何個か同じ場所にお灸をしているとそのうち温かい→熱いと感じるようになり、熱くなったら血流が改善されたという証拠なので、そこでお灸を取り去ります。

 

ただし、血流というのは一度よくしても生活習慣ですぐ戻ってしまうので、家でも血流を悪くしない工夫をする必要があります。

 

具体的な治療の流れ

  • 最初に体調などの問診をします。
  • 次に熱さが弱いお灸を左右の足の数か所に据え、熱くなるまでに何個お灸を使ったかで各箇所の状態を見ます。(ひどいところは別のお灸や鍼で重点的にやってくれます)
  • 悪くなっているツボの場所から、体のどこが不調になっているかと、生活習慣の見直すべきところを教えてもらいます。
  • そのツボに自分でお灸をできるよう軽く練習させてもらいます。
  • 必要なお灸を買って帰ります。

 

鍼灸師(しんきゅうし)さんによってやり方は多少変わると思いますが、私の通っていた産院では、こういったお灸外来を週に1回受け、家でも毎日自分でお灸をすることを推奨されていました。通院の目安は1ヶ月ほどのようです。

 

ちなみに私が通っていたところは、産院で受ける場合は30分ほどの施術で3,000円、お灸を買う場合はこれにさらに追加料金がかかるという感じでした。

 

逆子や妊娠中の諸症状に効くツボは?

お灸外来で使うツボは2つ!

・至陰(足の小指の爪の外側)

・三陰交(内くるぶしから手の指4本分上にいったところ)

 

妊娠初期は三陰交は刺激してはいけないそうです。産院のお灸外来は6ヶ月目以降の妊婦さんを対象にしていました。

 

ちなみに妊娠28週~33週くらいまでに逆子治療を開始した人は、まだ胎児が小さいので治りやすく、上の2つのツボでたいていの逆子が治るみたいです。

 

ただし私のように、一度逆子が治ったのに、33週頃にまた逆子になってしまった人は治りにくくなります。お腹の張りがかなりあったので、原因として考えられることに効くツボとして上の2つの他にも胃腸を整えるツボ、ストレスに効くツボも追加で刺激してもらっていました。

 

お灸は妊娠中のどんな症状に効くの?

お灸に期待できる効果は以下のものです。

1 逆子治療

2 逆子予防

3 お腹の張り止め(子宮の収縮緩和)

4 早産予防

5 腰痛、お尻の痛み、股関節痛、恥骨痛

6 便秘

7 頭痛

8 寝ている時の足のつり

9 微弱陣痛の予防

参考:

田川鍼灸治療院 » Blog Archive » 妊婦さんがお灸をする場所

 

 

実際に私は治りにくいと言われていた妊娠後期から復活してしまった逆子を、約1ヶ月後の予定帝王切開の前日に治すことができました。もう間に合わないかもと思いつつも、1日に何回もお灸をする日々を続け、ようやく治った時にはまだ出産したわけでもないのに感動しました。

 

逆子以外の症状については、一番効果があると実感できたのは3のお腹の張り止めです。仕事をしたり、家でもしばらく家事などで動いていたりするとお腹が固くなってしまいましたが、「動く前に張り予防としてお灸をしなさい」という指示通りにしていたところ、張りで苦しくなる回数はかなり減りました。逆に時間がなくてお灸ができなかった後はかなり張りやすかったです。

 

その他には7の頭痛と、8の足のつりにも効果があり、妊娠中期には夜中に足がつることが時々あったのに、お灸を始めてからはなくなりました。また、頭痛に関してはずっと妊婦でも飲める頭痛薬を飲んでいたのですが、お灸治療を始めてしばらくすると症状が緩和され、薬を飲むほどではなくなっていました。

 

お灸はどんなものを使うの?

病院での治療では鍼灸師の先生が3種類のお灸を使い分けていました。自宅でもできる熱くないシールタイプのお灸と、先生が手で持つ懐中電灯のような大きさ・形のもの、そして先生が使うもぐさとそれに火をつける線香のようなもの(これはずっと使っていたら火傷レベルで熱くなりますが、熱いと感じた瞬間に取るので基本的に火傷はしません)。

 

メインで使われたのは、自宅でのお灸の練習を兼ねてシールタイプのお灸。

裏面がシールのように貼り付けられるようになっていて、もぐさの柱に火をつけた後、ツボの部分に張り付けて熱くなるのを待ちます。

このタイプのお灸は色によって熱くなるレベルが分かれていて、悪いところを探るにはあまり熱くならない緑色のものを使いますが、自宅用として勧められたのはオレンジ色の熱くなるもの。お試しなら200壮(個)入りのもので充分です。

私はお腹の張りがひどかったため、最初はこのオレンジの指定されたツボに3個ずつお灸を連続で乗せても全く熱く感じませんでした(手で触ると普通に熱いのに、悪くなっているツボだと何も感じないというのは不思議でした)。しかし、逆子が治ったころには1個目の途中で熱く感じるようになるなど、顕著な違いが見られておもしろかったです。

 

お灸は鍼灸師の先生から直接買うこともできましたが、たくさん使う予定のある人はネットでたくさん入って安くなっているお徳用を買った方がいいと思います。私は逆子治療を再開してから出産までの約2ヶ月で1000壮入りをちょうど使い切りました。

 

自宅治療の注意!ツボの場所を間違えると意味がない

ここまでお灸治療の優秀さについて書いてきましたが、1つだけ落とし穴があります。自分で自宅で行うお灸は、ツボの場所を間違えてしまう可能性があるということです。ネットで調べれば至陰も三陰交も詳しく載っていますが、至陰はとくに箸の先ほどの小さなツボなので、少しでもずれていると効果がなくなってしまいます

 

せっかく1日に何回もやっていても、効果がないのではお金も時間ももったいないですよね。実際に私は、逆子に戻ってしまった後慌てて久しぶりに自宅お灸を再開しましたが、逆子が全然治らず……産休に入り里帰り先でもう一度お灸外来を受けて相談したところ、至陰の場所が微妙に違っていることを指摘されました。

 

お灸自体はネットで買えるので、自分でお灸治療を始めることはできますが、場所があっているかどうかはプロに見てもらった方が安心だと思います。1回でもいいので、近くの鍼灸治療院に行き、場所を確かめてから自宅お灸を始めましょう!

 

 

さて、これが逆子のお灸治療です。

お腹が張ったりしていると、自分が苦しいだけでなく、お腹の子も苦しくなるので、それを予防するためにもお灸を試してみてはいかがでしょうか。

 

 

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