お茶充生活

茶道の日常的な楽しみ方や和室でのマナー、妊娠・育児についてゆるく書いていくブログ

帝王切開と高額療養費制度

出産というのはついに赤ちゃんと出会える感動的なイベントですが、体と財布にものすごい負担がかかるというのも現実。体への負担はどうにも軽減しがたいですが、事前に準備をしておくことで、金銭的な負担は減らすことができます!!

 

王切開がすでに決まっている人はもちろんですが、自然分娩の予定でも何かの理由で緊急帝王切開になってしまう可能性はあります。

 

同じ出産なのに方法が違うだけで跳ね上がる医療費……領収書に立ち並んだゼロの数で絶望する前に、負担を減らす方法の知識だけでも入れて、安心して出産に臨みましょう(^^)/

 

 

帝王切開の出産費用はどれくらい?

私の通っていた産院では自然分娩でも、入院費と合わせて(出産一時金の直接支払制度で健康保険組合が出してくれる42万を引いて)10万~15万円前後を自己負担で払う必要がありますが、帝王切開の場合は自己負担が20~25万程度になると言われました。

 

※金額に幅があるのは、手術が難航したり、休日や夜間の出産で追加料金がかかったり、産後の経過に問題があって入院期間が延びると追加料金になるため、お金は余裕を持った額を伝えているとのことです。私は日曜の夜に緊急手術だったので、かなり高くなるパターンでした……

 

つまり、帝王切開だと窓口で25万支払う可能性がある。しかしここで気を付けなければいけないのは、この金額はあくまで「高額療養費制度」の「限度額適用認定証」をあらかじめ病院に提出していた場合の窓口負担です!!

 

高額療養費制度って何?

高額療養費制度というのは、ざっくり言うと「1ヶ月のうちに高額な医療費を払うことになった場合、健康保険組合がその人の収入に応じて医療費を一定金額負担してくれる」というものです。不慮の事故などで高額な医療費を払った場合は後から申請すれば、決められた自己負担分を超える金額を払い戻してくれます。

 

今回の私のようにあらかじめ手術をすることが見込まれる場合、先に健保に申請して「限度額適用認定証」をもらって病院に提出しておけば、病院の窓口の時点で、決められた自己負担分だけ払えばよくなりますいくらになるかわからない大金を用意しておくより、こちらの方が安心ですよね。

 

そういうわけで、私は妊娠9ヶ月目の中頃に自分の会社の健保に申請していました。申請書を郵送してから手元に「限度額適用認定証」が届くまで1週間もかかりませんでしたが、必ずしもすぐに対応してくれるとは限らないですし、手術の予定日より前に何らかのアクシデントで緊急帝王切開になる可能性もあるので、早めに用意しておきましょう!

 

実際、いくら払った?

出産の費用はそれぞれの病院がもともと設定している額も違いますし、状況に応じた追加料金も発生するので、人によってかなり差が出ると思います。私の場合は、

 

  • 状況

・前期破水による緊急帝王切開手術(出産予定日の次の日)

・手術中は出血が多かったため、術後は鉄剤を飲んでいた。

・日曜で休診の日

・午後19時に病院に行き、午後22時からの手術

・入院期間は手術の日から退院の日まで入れて8日間。

・手術の当日と2日目は水のみ摂取可能。

・3日目から離乳食が始まり、5日目から普通食

・最終日の夜に病院が提供する出産お祝いディナー(旦那も合わせて2人分)

 

  • 利用した制度

・出産一時金(42万円)の直接支払制度

・高額療養費制度(自己負担が最高57,600円になる)

 

という感じで、実際に窓口で支払ったのがこちら。

 

どーん。

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188,900円。

 

57,600円となっているのが高額療養費制度の自己負担限度額ですが、それ以外に個室の利用料金とか保険適用外のお金があるんでしょうね、 最終的な支払額は色々乗っかって188,900円となりました。

 

25万かかる人もいることを考えれば、だいぶ少額で済んだ方かなとは思います。希望していた自然分娩ならもっと安く済んだのにという気持ちはどうしてもありましたが、私の場合は手術しないと赤ちゃんが危ない状況だったので、娘が無事に生まれてくることが何より大事と納得しました。

 

分娩ラッシュの時期でものすごく忙しい中、8日間の入院期間は看護師さんたちに本当によくして頂いたし、食事も毎回おいしかったし、娘も何も問題なく退院することができました。その質を考えれば、妥当な金額かなとも思います。

 

どうしてもお金が苦しい場合の裏技(?)

私は一応計画的な妊娠でもあり、幸い旦那と貯金もしていたため、妊娠期間中の出費や出産費用で慌てふためくことにはなりませんでした。しかし、計画的な貯金をすることはもちろん必要ですが、たまたま他の出費が重なったりしてどうしてもお金が苦しいというケースもあると思います。

 

私のお世話になった産院では、後期の母親学級で分娩費用を説明された際に、ベテラン看護師さんが裏技を教えてくれました。

 

「もしもこの額を用意するのがどうしても難しいという場合は、相談に来てください。健康や安全に支障を出さない部分でのサービスを削ることで、少しは安くできるので……」

 

それ以上具体的なことは母親学級では行っていませんでしたが、例えばお祝いディナーをなくすとか、個室じゃなくて大部屋にするとか、そういった工夫をしてくれるということなのだろうと思います。

 

最近、出産に関するのサービスがどんどんよくなっているようです。私の通っていた病院も、清潔感はもちろん、個室のデザインも凝っていましたし、産後のマッサージや鍼灸のサービスもあり、料理も毎回質も量もすごくて、おやつまでしっかり出ると評判のところで、実際にとても過ごしやすかったです。

※この辺りは入院中の記事で詳しく書きます。

 

しかしもちろんそういったサービスにはお金がかかっているので、それらをなくせば入院費はかなり削れるはずなんです。すべての病院が柔軟に対応してくれるわけではないかもしれませんが、どうしてもお金に余裕がないという場合は、病院に相談してみるのもアリだと思います。

 

子どもの誕生を素直に喜べるよう、財布にも無理のない出産をしたいですね。

 

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