ご挨拶や顔合わせに備えて!最短で身につける和室のマナー⑤~お辞儀の仕方編~
和室のマナー⑤~お辞儀の仕方編~
ご両親に「結婚を認めてください」とお願いする際、お辞儀がビシッと決まっているかどうかで、先方からの見え方・誠意の伝わり方が大きく変わってきます。
ここまでの振る舞い方で失敗してしまった場合には一発逆転を狙って、ここまでのところでうまくいった人はダメ押しのつもりで、最後まで気を抜かずに頑張りましょう!
まずは座布団から下りる
基本的に、座布団の上でお辞儀をするのはマナー違反です。
自分が上司の立場で、座布団を椅子だと考えてみると、部下から椅子に座ったまま挨拶やお願いをされたら、「こいつ雑だな」とか、「偉そうなやつだな」と感じますよね。
あなたが明らかに相手より上の立場でない限り、椅子からは立ち上がる、座布団からは下りるのが無難です。
いざ大事な一言を伝える場面となったら、前回の記事でご紹介した座布団の下り方で、ササッと下りてから話し始めましょう!
大事なのは指と背中
「結婚を認めてください、よろしくお願いします!」など、セリフはそれぞれ違うと思いますが、共通するのは 指と背中が大事ということです。
まず、大事な一言を言うときには、両手は正座している自分の前に軽く(指の第一関節くらいまで)つけながら話します。
べったりと手の平全体をつけて話すと、どうしても首だけ相手の方を向くことになり、見栄えが悪いし自分の態勢としても少しつらいです。また、 指はすべて閉じていると美しく見えます。
言い終わったら、いよいよお辞儀の見せ所です!
頭を下げるときは、必ず 頭だけではなく頭・首・背中・腰をセットにして全体を傾斜させましょう!
背中に長い棒を入れているようなつもりで、腹筋・背筋を使いながら、深くまっすぐ下ろします。
上半身を下げると、腕も自然に曲がると思います。その流れのまま、 手をハの字に開き、両方の人差し指をくっつけた状態で、手のひらを畳につけます。
※このときも、手のひらをべったりと畳につけるのではなく、ほんの少し指と手の甲の部分を膨らませた状態にし、指をすべて閉じていると美しく見えます。
頭だけ下げると、時代劇で小者が土下座をしているような感じになってしまい、なんともかっこ悪いのです。
お辞儀から元の姿勢に戻る時も、やはり頭から腰までをまっすぐに保ったまま起き上がります。手も体の動きに合わせて自然にまっすぐになりますので、そのまま膝に戻します。
お辞儀の仕方は男性も女性も同じですので、自分が話さない場合も、彼/彼女のお辞儀に合わせて同時にお辞儀をしましょう。
いかがですか?「別にきれいじゃなくてもお辞儀さえすればいいじゃん」と思うかもしれませんが、誠意は姿勢に、気の緩みは指先に表れます。怖いのは、自分自身が思っているより周りから見たときの方が、それらが際立つということですね。
せっかく本気で結婚したくて、認めてもらいたいと思っているのなら、その気持ちがちゃんと伝わるよう、指先や背中までばっちりキメましょう!
お辞儀の仕方のまとめ
・まずは座布団から下りる
・お辞儀は背中・首・頭を一直線にして下げる
・指先はそろえる。畳にべったりつけない。
さて、5回にわたる和室マナー講座もこれにて終了です、お疲れさまでした。
このシリーズの記事を読んでいる方は、きっとご挨拶や顔合わせなど、何らかの大事なイベントの前だと思います。
緊張すると思いますが、マナー講座の記事を一通り頭に入れればもう大丈夫です!
安心して、あとはいい笑顔で臨むのみです。本番も頑張ってくださいね!
うまくいきますように…(*^^*)