ご挨拶や顔合わせに備えて!最短で身につける和室のマナー④~座布団の座り方・下り方編~
和室のマナー④~座布団の座り方・下り方編~
上座下座をマスターしたら、次は座布団の座り方・下り方をチェックしておきましょう。
「座布団にマナーなんてあるの?めんどくさい…」と思う方もいらっしゃると思いますが、残念ながらけっこうあるんです…。
ただ、少し細かい動作になりますので、「最低限失礼でない程度のマナーだけ手短に知りたい!」という方は、ピンク色のところだけ流し読みしてくだされば十分です(^^)
最低限の座布団マナー
まず 絶対にやってはいけないのが、立ったまま座布団を足で踏み、その場で腰を下ろすこと。もちろん座布団を足で蹴るようにして動かすのもアウトです。
前回も書きましたが、基本的に足は汚いものとして扱うので、その足で座布団を踏むのは失礼に当たります。これはお店の座布団でも同様に不作法です。
そして、 必ずご両親から座布団を勧められてから座布団に座りましょう。
入試や就職活動の面接、仕事でどこかを訪問したときも、椅子が用意されていても勝手に座りませんよね。それと同じです。
「どうぞ座布団を使って」と勧めてもらったら、 軽くお辞儀をして「ありがとうございます」または「失礼します」と言ってから座布団に上がりましょう。
最低限の座布団マナーのまとめ
・座布団を足の裏で踏んだり、蹴ったりしない
・勧められてから座布団に座る
・座る前には軽くお辞儀と一言を添えると印象がいい
ここまでできていれば、座布団マナーにおいて相手を不快にさせることはありません!
さらにポイントアップを狙う人は、以下の座布団の座り方・下り方もぜひ練習してみてください。
座布団の座り方・下り方
ではどうやって座布団に上がるのか?それが次の3ステップです。
1、座布団の下座側に跪坐(正座からつま先を立てた状態)で座る。
2、座布団に近い側の足の膝を座布団に乗せ、座布団側に斜め45度くらい回転する。
3、両手をつきながら両膝が座布団に乗るように前進し、あとは正面を向いて座布団にバランスよく乗る(前過ぎず後ろ過ぎず、真ん中あたりに乗っていれば大丈夫)
ちなみに座布団から下りるときは先ほどと逆の手順で動くだけ。
1、両手をつきながら、下座にお尻を向けるようにし、足先が座布団の外になるまで下がる。
2、正面に向き直るように回転しながら、膝を座布団から下ろす。
3、座布団の下座側に跪坐の状態で座り、そこから立ち上がる。
言葉で書くとややこしく見えますが、要するに足の裏で座布団を踏んだり蹴ったりしないようにうまく乗っかれば大丈夫、ということです。
多少乗るのに手間取ったとしても、少なくとも「座布団を踏まないことは知っているんだな」ということだけでだいぶ印象がよくなります。
座り方・下り方は状況に応じて「やれたらやる」くらいの気持ちで大丈夫です。やっておいて悪いことはないという感じですね。
座布団の座り方・下り方まとめ
・まず座布団の下座側に腰を下ろす
・跪座になり、つま先を軸に体を回転させ、片足ずつ座布団に乗せていく
・両ひざが乗ったら、手をついて前進し、完全に体を乗せる。
・下りる時は乗る時の逆の手順
画像だとわかりにくかったかもしれませんが、なんとなく伝わったでしょうか…?文字だけで見るよりも、実際に自分で動いてみた方が感覚がつかめると思います。
座布団が家にない方は、クッションでもタオルでも、座布団に見立てた物を使って実際に試してみるとイメージが湧きますよ。
(クッションやタオルを他人に足で踏まれたくない、という気持ちも実感できると思います。座布団も同じ、ということです。)
さて、前回までと合わせて合計20%印象UPしたところで、次の回ではぐっと説得力を上げる「お辞儀の仕方」をご紹介します!
あと一押し、頑張りましょう(^^)