お茶充生活

茶道の日常的な楽しみ方や和室でのマナー、妊娠・育児についてゆるく書いていくブログ

茶道に必要な物は何?


今回は、どの程度茶道をしたいかというレベルに応じて、そろえるべき道具をご紹介します!

 

習うというより、自宅でお抹茶と和菓子を気軽に楽しみたいだけなら…

 

抹茶や和菓子は好きだけど、習うのはちょっと面倒…という人もいると思います。

そういう場合であれば、必要なのは最低限、抹茶を点てる道具たちだけ。

茶碗・茶筅・抹茶(・黒文字・懐紙または銘々皿)があれば十分です!

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  • 茶碗

抹茶茶碗は1500円くらいから買えます(これより安価なものだと安っぽさが前面に出てしまいます)。デパートの食器売り場や町の茶道具屋さん、京都や奈良を始めとする和テイストの観光地のお土産屋さんなど、手に入る場所は色々。陶芸体験で作ったり、旅行の時にその土地の焼き物のお茶碗を買って帰れば、思い出にもなるのでお勧めです(^^)

 

お店を探すのが大変という場合は、インターネットでも購入できます。好きな花の柄などはテンションが上がりますが、時季外れだと使いにくいのが難点。1~2個しか買わないのであれば、季節関係ない柄・もしくは無地が年中使えていいと思います。

 

 茶筅は泡だて器など他の物では代用できないので、必ず茶筅を買う必要があります。日本産と中国産がありますが、中国産は固く、自分で癖づけてやらないとすぐに点てにくい形になってしまうので、値段は倍くらいしますが日本産をお勧めします。

相場は中国産で1500円前後、日本産は3000円~といったところです。

 

  • 抹茶の粉

抹茶の粉の選び方は、「和菓子・抹茶はどこで買う?保存法は?」の記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。

teacere.hatenablog.com

(4、黒文字・懐紙または銘々皿)

和の雰囲気を出すなら黒文字・懐紙または銘々皿があった方がいいですが、お菓子に合いそうなお皿やフォークでカジュアルに食べるのもまた一興です。

写真は私が自宅で使っている錫製の皿。錫なので形を変えることができ、熱伝導性にもすぐれているので、冷たい料理にもピッタリです。和にも洋にも合いますよ(^^)

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茶道を習うなら

 

茶道を習うと言っても、学校のサークルや部活として習うのか、公民館などで開かれているカルチャースクールに通うのか、茶道の先生のお宅などで行う稽古に参加するのか、パターンは色々あります。

また、お稽古は月に何回なのか、どのくらい厳しく教えられるのか、月謝はいくらかなど、ゆるさのレベルも様々で、ゆるい教室とガチな教室とで必要な道具の数が変わります。(^^;)))なのでここではそれぞれの場合で必要なものをリストアップしていきます。

 

  • ゆるい教室の場合

「自分だけで楽しむより、友達作りを兼ねて教室で習いたい!」

「基礎だけ習って、礼儀作法やきれいな所作を身に着けて日常生活に生かしたい!」

という人は、ゆるめの教室が合うでしょう。

私の場合は高校の茶花道部がまさにこれでした。週に1回、みんなで楽しくお茶とお菓子を楽しむ感じです。こういう教室であれば、自分で買うのは消耗品である袱紗(ふくさ)と懐紙(かいし)だけでいいというところも多いです(月謝は必要になります)。

 

1、袱紗(ふくさ)

 袱紗は茶道具を拭いたり、熱いものを触る時にミトン代わりに使ったりする便利な布です。流派によって色はことなりますが、裏千家では女性は赤、男性は紫。値段は質(匁=もんめ、厚みのこと)によりますが、お稽古用なら1500~2500円くらいがいいかと思います。

 

2、懐紙(かいし)

 懐紙はこれまでの記事でも紹介していますが、お菓子を乗せてお皿代わりに使ったり、茶碗の口元を拭って汚れた指を拭いたり、これまた色々な用途に使えて便利な紙の束です。お皿として使う場合は束のまま使い、汚れた分だけめくって捨てていきます。安いものは1束150円ほど。

かわいい模様や季節感のある柄のついた懐紙もあり、大学の茶道部ではそれが1つのオシャレポイントでした。旅行先でたまたま見つけて買うこともありますが、定期的に買いに行くのは中川政七商店さんです。柄付きは400円ほどしますが、かわいさには代えられません…!

(3、懐紙入れ)

懐紙は紙なので、そのままバッグなどに入れたりすると汚れたり端の方が折れてきたりして見栄えが悪くなります。それを防ぐために、懐紙入れというケースに入れて持ち運ぶのもおすすめ。私は友人からプレゼントでもらった猫柄を使っています。

 

  • ガチな教室

「将来茶道を教えられるようになりたい」

「奥伝(奥義的な物)まで習いたい」

「日本文化をしっかり学びたい」

という人であれば、ガチな教室を探した方がいいでしょう。

私の場合は大学の茶道部、留学先の茶道教室、社会人になってから通っている二か所の教室はいずれもガチの部類に入ります。大学では週2~3回4時間以上。留学先と、社会人の方は月に1回ずつ、朝から夕方までの一日仕事です。

 

こういった教室の場合、自分で買ってお稽古に持っていくお道具の種類が増えます。

よく「袱紗セット」と呼ばれている一式を、順番にご紹介します。

 

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1、袱紗挟み(ふくさばさみ)

 以下の一式を入れるケース。

2、袱紗(ふくさ)

 上で紹介したので省略。

3、古帛紗(こぶくさ)

 お茶碗を直接畳(または地面)に置きたくない場面で下に敷く、きれいな柄のついた厚めの布。

4、懐紙(かいし)

上で紹介したので省略。

5、菓子切り・菓子切り入れ(かしきり・かしきりいれ)

 My黒文字。菓子切り本体は金属製で、ケースは固い布でできています。

6、扇子(せんす)

 お稽古を始める時や終わる時の挨拶で使ったり、先生にお金を支払う時にお金を乗せて渡したりといった用途があります。

7、小茶巾入れ(こじゃきんいれ)

 小茶巾とは、濃茶(=こいちゃ。練ってつくるどろっとした濃い抹茶)を飲んだ後の茶碗の飲み口を清めるために使う、濡らした紙のようなもの。抹茶で汚れるので、着物や袱紗挟み内の他の持ち物を汚さないように、水分の染みない小茶巾入れに入れて持ち帰ります。

 

自分の好みの物を個別で買っていくと高くなりますが、 セットになっているものなら安いものは3000円ほど、高いもので12000円ほどです。男性用と女性用があり、袱紗の色や扇子の大きさが異なるので注意してください。

 

 

以上が茶道をする上で必要な物です!

※教室に通う場合は、まず見学したうえで先生に必要な物を確認してください。

 

ガチ度で分けてみましたが、雰囲気は伝わりましたでしょうか…?

「自分だったらこれくらいのガチ度だな」という目星をつけたら、さっそく自分なりに茶道を始めてみましょう(^^)

 

とはいえ、「茶道を習いたいけど、茶道教室ってどこでやってるの?」と疑問に思う人も多いはず。次回あたり、道教室の探し方、お稽古の服装などをご紹介したいと思いますので、そちらも参照してください。