お茶充生活

茶道の日常的な楽しみ方や和室でのマナー、妊娠・育児についてゆるく書いていくブログ

逆子とお灸治療①~逆子の原因~

妊娠5ヶ月の時にお腹の子が逆子(さかご)になっていたために、お灸外来を勧められた私。逆子がお灸で本当に治るのか?と半信半疑やや疑い寄りでしたが、色々調べたりお医者さんや鍼灸師さんに話を聞いたり、実際に治療を受けてみて納得しました。

 

まずは逆子になる仕組みから知っておくと、お灸治療の意味がわかってより効果が得られると思うので、今回はまず逆子について書いておこうと思います。

 

 

そもそも逆子ってどういう状態?

本来、胎児は体に対して頭が大きくて重いため、子宮の羊水の中にいても頭側が下を向く(これを「頭位(とうい)」と呼びます)のが自然なんだそうです。逆に頭が上、足が下になっている状態を「逆子(さかご)」と言います。

 

逆子だと何がいけないの?

逆子状態だと、以下のような問題があります。

 

・出産時に危険が大きい

・出産方法を選べない可能性が出てくる

 

出産の際は頭から先に出ないと腕や足の骨が折れたり、首が締まったりなど危険が大きいため、頭から先に出るのが望ましいとされています。そのため昔から逆子対策は行われてきましたが、母の出産の頃(40年ほど前)までは逆子でも自然分娩で下から産むことが珍しくなかったようです。

 

しかし、近年は逆子のまま自然分娩することの危険性を重視し、予定帝王切開を行う病院が増えているようです。つまり、正産期に入ったら陣痛を待たずに先に手術で出す、ということですね。

 

私は自然分娩を希望していましたが、産院は逆子だったら必ず帝王切開を行うところだったので、逆子を治すために手を尽くしました。もともと帝王切開を希望している人なら、逆子であることに対してそこまで神経質にならなくてもいいのかもしれません。

 

逆子になる原因は?

頭が下を向くのが自然なはずなのに、何故逆子になってしまうことがあるのでしょうか。

それは、子宮内部の広さに関係しているそうです。子宮が収縮して狭くなっている(お腹が張っている状態)と、体の構造的にもともと狭くなっている子宮の下側に大きな頭がある胎児は、かなり窮屈に感じるのです。そして少しでも窮屈さから逃れるために、比較的広くなっている子宮の上部に頭を持っていき、逆子になってしまうというわけです。つまり、子宮を広く保つことが逆子対策の肝ということ。

 

子宮が収縮する(お腹が張る)原因は?

様々な要因がありますが、大きくまとめるとこの2点です。

 

1、下腹部に力を入れている

2、血流が悪い

 

1に関しては、重い物を持つなどして腹筋に力を入れるとよくないということです。トイレでいきむ程度のことではそこまで負担はかからないようですが、便秘がひどくなるとお腹の張りを引き起こすことがあるようですので、便秘対策はした方がいいですね。

 

2の方がかなり厄介で、日常生活の中で気づかないうちに血流を悪化させてしまっていることが多々あります。また、生活習慣の問題なので、一気に治せるものではないというのが難しいところです。具体的には、母体が以下の状態になっているとよくないようです。

 

・体を冷やしている

・姿勢が悪い、または同じ姿勢でいることが多い

・精神的・身体的ストレスを感じている

 

・体を冷やしている

よく「妊婦はお腹を冷やしちゃいけない」と言いますが、冷えることによって血流が悪化し、子宮が収縮して子どもが出されて流産になってしまうということですね。お腹だけでなく全身の血流が大事なので、足先なども冷やさないように注意しましょう。

 

・姿勢が悪い、または同じ姿勢でいることが多い

これはデスクワークをしている人にはつらいところだと思いますが、長時間一か所に負担がかかると血流が滞りやすくなります。仕事中に時々伸びをしたり、軽く職場内を歩いたりして、長時間同じ姿勢でいることを避けることが重要になってきます。

 

・精神的・身体的ストレスを感じている

これが一番厄介です。妊娠中は体調が悪くなりやすいですし、お腹が大きくなって動きづらくなる、食べ物飲み物、行動も制限される……と、そもそもストレスが溜まりやすい環境だからです。さらに仕事や家事、上の子の世話で忙しく過ごしていると、自分のストレスどころかお腹の張りすら後回しになり、気づかないうちに無理をしてしまっていることがあります。

 

お灸による逆子対策

お灸が逆子対策として勧められているのは、血流が悪くなっている箇所に効くツボを温めることで血流を促し、お腹の張りを和らげ、子宮の中を広くできるからです。お腹が張っているだけで体はしんどいので、胎児だけでなく自分の体感も楽になりますし、その他の妊娠中の症状にも効きます!

※そのあたりの詳しいことは、次の記事で書いていこうと思います。

 

逆子体操じゃダメなの?

逆子対策として逆子体操の方がよく知られていると思いますが、子宮内部が胎児が動けるほど広くなっていないと効果が出にくかったり、一度治っても、また中が窮屈だからと胎児が逆子に戻ってしまったりすることがある(実際私は戻りました)ため、お灸と逆子体操の両方から攻めるといいそうです。

 

まとめ

・逆子とは:胎児の頭が上になっている状態

・逆子になると自然分娩が難しい

・逆子の原因は子宮の収縮(お腹の張り)

・子宮収縮の原因は重い物を持つことと血流の悪化

・血流の悪化は生活習慣が原因

・お灸が血流をよくして子宮の収縮を防ぐ

・逆子体操だけよりも、お灸と組み合わせるといい

逆子関連の記事はこちらから:

逆子とお灸治療①~逆子の原因~ - お茶充生活

妊娠5ヶ月:安定期の落とし穴 - お茶充生活

妊娠6ヶ月目:絶好調期だからこそすべきこと! - お茶充生活