ご挨拶や顔合わせに備えて!最短で身につける和室のマナー③~上座と下座編~
和室のマナー③~上座と下座編~
前回ご紹介した和室での歩き方で、既に同席者の掴みはOKです。
今日は案外知らない人の多い、でもここでミスすると同席者の気分を害すること間違いなしという、とっても重要な2点をサクッとご説明します。
お客さんとして和室に通されたら、だいたいの場合は応接セットとして
座卓と座布団
が置いてあることでしょう。
これは座敷のレストランなどでも同様ですね。
さて、自分以外の人たちがもう座っていたら、空いているところに座ればいい話なのですが
自分がトップバッターだったら、どこに座ろうかなと迷いますよね。
そこで知っておかないといけないのがまず、「上座と下座」です
上座と下座ってどっちがどっち?
ざっくり言えば、出入り口から遠い方が上座、近い方が下座です。
字からわかるように、上座には相対的に立場が上の人、
下座には立場が下の人が座るのがルールです。
(↓出入り口から見た写真。向かって奥の席が上座、手前の席が下座)
接待などの場面なら、お客様を上座にお通しします。
会社の飲み会なら上司や先輩が上座、部下や後輩は下座ですね。
「彼/彼女のご両親と会う」という場面では
お客さんは自分ですが、立場が上なのは彼/彼女のご両親です。
そこで、お客さんであっても必ず自分が下座に座ります。
先ほどはざっくり奥と手前で上座・下座を分けましたが、
細かく言うと、席には一つ一つ序列があります。
考え方は同じです。出入り口から遠い方が上座・近い方が下座。
ご挨拶となるとメンバーはパートナーのご両親・パートナー・自分の4人になることが多いと思います。
この写真の4席なら、自分がどこに座るべきか、わかりますか?
答えはあなたが男性なら写真の③番、女性なら④番です。
ちなみにこの①~④の番号は、席の序列を表しています。
「女性が下座って男尊女卑じゃない?
という印象を受けるかもしれませんが、
お二人の関係がよっぽど「女性側が男性をリードしている」という場合を除けば、基本的にはお付き合いのカミングアウトや結婚のお願いは男性から切り出すもの。
つまりこの場においては、その場を仕切る立場にある人が上座に座るということと、
「さりげなく相手をリードできる人、リードする立場の人を立てることができる人」
という印象を与えることが大事なのだと思ってください。
そう考えれば、仕事などの場で男性同士・女性同士でどこかを訪問するときにも応用できますね!
上座と下座のポジション取りは、フォーマルな場面はもちろん、
会社の飲み会などにも使えますので是非この機会に覚えてください
上座と下座のまとめ
・出入口から遠い方が上座、近い方が下座
・リードする人が上座、される側が下座
★同席者と自分の関係から、どこに座るべきか事前にシミュレーションしておけば安心!
さて、今回は場面に応じて頭を使う回だったので、少し疲れたかと思います。
(根気よく読んでいただきありがとうございます…)
このあたりで紅茶かコーヒーかできれば抹茶でも飲んで一服していただいて、
次の記事ではみんなの盲点「座布団の座り方」を学びながら、体を動かしてみましょう!