お茶充生活

茶道の日常的な楽しみ方や和室でのマナー、妊娠・育児についてゆるく書いていくブログ

茶道教室の見つけ方

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茶道に興味を持っていても、

 

「茶道教室ってどうやって探せばいいの…?」

「教室によって何か違うの?選び方がわからない…」

 

と出鼻をくじかれている人もいると思います。

 

 

今回は茶道教室の探し方と、入門の注意点をご紹介します。

 

 

教室の種類

 

まずは茶道教室の種類を一応押さえておきましょう。

大きく分ければこの3種類です。

 

  • 学校の茶道部
  • 公民館など公共の施設を借りて行われるカルチャースクール
  • 先生の個人宅や茶室で行われるもの

 

初めて茶道を習う立場としては、下に行くほどハードルが高く感じると思います。

 

1、茶道部

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↑大学の茶道部。お茶会後の片づけ中。

実際私も高校から茶道部に入っていましたが、同世代の人たちとお稽古をしていると、話も合って非常に楽しかったです。切磋琢磨するライバルのようなものなので、上達もかなり早くなります。社会人になって教室に入ると教室内の年代もバラバラで、なかなか部活のような環境にはなりにくいので、まだ学生で、自分の学校またはインカレで茶道部に入れそうな人は絶対入った方がいいですよ!あとは外の教室で習うのに比べ、月謝が格段に安いのも魅力(^^)

私の場合はゆるい部活だった高校が月に500円、ガチな部活だった大学が月に1600円でした。

 

2、カルチャースクール

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ケンブリッジの茶道教室。学校の中に和室があり、バルコニーを利用した小さな石庭もありました。

茶道を深く学ぶというより、習い事を通してお友達を作りたいという人なら、カルチャースクールもいいと思います(教室によっては厳しく教えているところもあるかもしれません)。基本的に複数人のグループでお稽古をするため、他のお弟子さんと仲良くなりやすいです。自分と違う年代の人とも同等にお話ができるというのもおもしろいところ。私はイギリス留学中ケンブリッジにある教室に通っていましたが、学生さんから社会人、子持ちの人がいるだけでなく、国籍も様々。違う文化を通して見る茶道を知ることができたのも刺激になりました。月謝は3000円前後が多いです。

 

3、個人宅の教室

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↑左が先生、あとのお2人がお弟子さん。これはお稽古外で先生宅でまったりしてるところ。

3つの中で一番ハードルが高いのがこれ。個人のお宅へ伺うので、必然的に準備や片付けなどで先生のプライベートに触れる機会もあるのでマナーも必要になります。ただ、先生といい関係を築けると、家族のようになれるのでそれもまた楽しいところです。少人数でしっかりお稽古を見てもらえるので、基礎だけでなく上級のお稽古まで進みたいという方には特におすすめです。月謝は教室、および習う人の習熟度によってかなり変わってきますが、安いところで3000円程度。また、お中元やお歳暮の代わりである「ご挨拶料」が必要なところもあるので、実際の出費は1年に14か月分の月謝となると思っておきましょう。

 

 

教室の探し方

 

1、茶道部

自分の学校にあるかどうか、または通える範囲にインカレのサークル・部活があるかを調べましょう。

 

2、カルチャースクール

自治体や、個別の公共施設が張り紙やホームページなどで紹介していることがあります。または、表千家裏千家など、各流派の公式ホームページの稽古場案内から探すことができます。全部の流派を載せるとキリがないので、裏千家表千家だけここには掲載します(^^;)

裏千家

www.urasenke.or.jp

表千家

www.omotesenke.info

3、個人宅の教室

通いたい場所の近くの茶道具屋さんなら、近所の先生を人柄も含めて知っているので、どんな雰囲気の教室かも含めて聞くことができます。または、表千家裏千家など、各流派の公式ホームページの稽古場案内から探すことができます。

ちなみに私は箱根のホテルで働いていたのですが、山奥なので教室を探すのは困難かと思いきや、出入りしていた宅配業者の人が近くの教室を教えてくれたり、常連のお客様が茶道の先生をしていたりなど、会話から偶然先生が見つかったので、そういうご縁もあります。

 

 

教室を決める時の注意点

 

教室に正式に入門する前に、必ず体験をしましょう!

 

先ほど教室の種類を機械的にざっくり分けましたが、あくまでこういう傾向にあるというだけの話なので、実際には個々の教室を見てみないと雰囲気や真剣さなどはわかりません。

 

入ってから「やっぱりここは合わないからやめたい…」となってしまうのはもったいないですし、

 

更に悪いことに、1人の先生のところをやめて別の先生のところへ行くというのが、狭い世界なのでなかなか気まずかったりします。

 

なので、茶道をしっかりやりたいと思っている人ほど、教室選びは慎重に行いましょう。

 

以下は体験に行くときのチェックポイントです。こういったことに注意して、自分に合っている教室かどうかを判断しましょう。

 

 

1、先生やお弟子さんの人柄・教え方などはどうか?

教室の楽しさや質を決めるのは、先生とお弟子さんです。

茶道の先生とは言え、やはり人間なので、色々な性格の人がいます。また、教え方の方針も先生によってだいぶ違います。厳しい先生、ゆるゆるの先生、決まったお弟子さんをひいきする先生、気分のムラが激しい先生……。お弟子さんもまた然りです。

自分が望んでいるペースで、楽しくやれそうな雰囲気かどうかをチェックしましょう。

 

2、高額なお道具を勧められたりしないか?

先生に「このお茶碗はあなたによく似合うと思いますよ」と言われたら、「じゃあ買います」と言わなきゃいけない雰囲気がある……詐欺みたいな話ですが、お金持ちのお弟子さんが多い教室だと、これは自然な流れのようです。そういう教室は月謝も高めに設定されていると思うので、月謝も合わせて確認しておきましょう。いきなり何万もするお道具を買うとなっても構わない経済状態にあるのでなければ、こういったところは避けた方がいいです。

 

3、お茶会などのイベントの有無と、参加の自由の有無はどうか?

高級ホテルの会場を使ったものから、地域の祭りの時に神社などで行われるものまで規模は様々ですが、日ごろのお稽古の成果を出すお茶会などのイベントがあります。

お茶会に積極的に参加しない先生もいるので、お茶会に出たいなら出られる教室であるかは要確認です。

逆に、イベントの時にはお弟子さんは強制参加!という教室もあるようなので、「イベントには参加したくない」という人や、「仕事や家事育児の都合があるから強制だと困る」という人は、体験の時にあらかじめ先生に事情を話しておくというのも手です。

 

Q&A

Q、流派が色々あるみたいだけど、何が違うの?どこを選べばいい?

A、流派の違いは、ざっくりとタイプで分けると①茶人的なわびさびを追求したもの、②武士らしい厳かさを重視するもの、③貴族らしい華やかさを大事にするものがあります。しかし実際に習う時の具体的な違いとしては、和室に入る時に「右足から入るか左足から入るか」「お茶室の窓が大きいか小さいか」「茶道具はどんなデザインのものを使うか」などといった、細かい違いしかありません。

興味があれば、お近くの茶道教室の流派のルーツを調べてみるのもおもしろいと思いますが、どこの流派がいい・悪いということはないので、自分が通いやすそうな雰囲気のところに決めればいいと思います(^^)

 

まとめ 

・茶道教室のタイプは3種類。

 茶道部、カルチャースクール、個人宅の教室から合いそうなものを選ぶ

・探す方法は色々あるが、見学をしてから決めた方がよい

・流派は特にこだわらなくて大丈夫

 

 

さて、ここまで教室の種類や選び方、注意点を並べてみましたが、自分の通いたい教室がどんな感じか思い描けましたか?

 

円満な茶道ライフを送れるよう、教室はしっかり選びましょう!